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心療内科医師の投稿です
頭が回らず、仕事がこなせない一人暮らしの男性
症例、40代前半、男性。
一人暮らしで寮生活をしている。
仕事のミスが多い。
一度に二つのことを指示されると混乱して理解できなくなる。
R3.4、関東から広島に転勤になった。
下記は、転勤前の上司の意見。
・部屋片づけができず、ゴミ屋敷。
・お金の管理ができない。
・勘違い、聞き違いが多く機械操作で仲間がけがをしそうになる。
・必要以上のことを客に話し問題となる。
・声の大きさも状況に合わせて変えることができない。
・複数のことがあると、慌てて物事が進まない。
・歯磨きをしない。
・聞こえていない、理解をしていないことも返事をする。
・自分の話を永遠として止めない。
・勘違いで伝えるので嘘つき呼ばわれする。
R3.4当院受診、
肉は好きだが、甘いものも好き。
→高タンパク/低糖質食+プロテイン20g*2。
ナイアシンアミド、C1000開始。
一週後再診、
初診時BUN16.1、フェリチン74。
プロテイン20g*2、ナイアシンアミド500*2~4。
卵、肉を増やして、米は意識して減らしている。
熟眠できるようになり、朝起きが良くなった。
上司から落ち着いてきたと言われる。
→フェロミア2錠処方。
R3.6、
かなり元気になり、楽になった。
パニックになることがなくなった。
仕事も冷静にこなせるようになった。
プロテイン*2、卵と肉をしっかり食べ、糖質は減らしている。
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・単身男性にありがちなパターン。
腹一杯になれば何でもよいと考えている。
毎日同じものばかり食べ、糖質過多+鉄タンパク不足。
・その結果、頭が回らなくなり、仕事もこなせなくなった。
・一ヶ月あまりでかなり回復した。
食べるものって本当に大切です
お腹がいっぱいになればいい
と何も考えず食べていると
どうしても自分が好きなものしか
選ばなくなってしまいます
コンビニやスーパーのお弁当も
栄養を考え作られているのは
ほんの一部です
私は最近
朝食にプロテインを飲んでいます
タンパク質の大切さに気づいたからです
人の身体は
タンパク質で作られていると言っても
過言ではありません
お肉が好きな高齢者が
皆さん元気なのは
タンパク質がしっかりと採れているからです
日本人は昔から
たくさんの大豆製品を食べて
タンパク質を補給して来ました
納豆に豆腐
味噌や醤油もたくさん食べていましたよね
ひとり暮らしは
なかなか自炊も大変ですが
市販のものも上手に利用して
自分の身体と向き合うことが
何より大切だと思います
さまざまな病も
しっかりと食事をとって
免疫力をあげることで
防ぐことが可能です
たくさんの治療薬も
ワクチンも
身体がちゃんとしていたなら
何も必要がありません
栄養不足で
ちゃんとした判断も出来なくなるなんて
恐ろしいことだと思いませんか?
認知症もこんなことから
発症してしまうのかもしれません
今日で6月も終わります
ご自身の食生活をしっかり見直して
新たな気持ちで夏本番に備えてくださいね!
生きることは食べることです
それくらい大事なことだと
しっかり認識しておいてください
お金を稼いでも
健康でなかったら意味がありません
健康は何よりの財産です
そしてそれを守れるのは
自分だけです
どう生きるかの基本は
食生活にありますよ!
早くたくさんの仲間達と
楽しく食事ができるようになりますように…
ドイツ語で、du bist was du isst, 英語では、you are what you eat という言葉があります。
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