sincerity

口ベタで、くそ真面目。お人好しで、不器用な某自動車の営業マンがいました。
しかし、彼は18年連続で営業目標クリアという偉業を成し遂げたのです。
なぜか？それは「誠実」だったから。
例えば、お客さんから「車が故障した」と聞けば、夜中でも休日でも笑顔で駆けつける。
お客さんの家族が車を探していると聞けば、例え一円の得にもならなくても中古車や他のメーカーの車でも安く手に入るように手を尽くす。
他にも「駐車場探し」や、「ローンの相談」、車とは全く関係ない「病院施設の紹介」、「家屋の修繕」etc.
とにかく「お客様が困っている」と聞けば、どんなことでも親身になって相談に乗り、力になったのです。
お客にしてみれば、もう車のセールスなどという枠を超えた、言わば良き相談者、人生のパートナー的存在。
だからもう、「あなたから、ぜひ車を買いたい！」という注文が殺到しました。
口ベタにも関わらず、営業トップになったこの方の最大の武器は「誠実さ」
そうです。彼が売っていたのは「車」ではなく、お客様からの「信頼」だったのです。

人の心をつかむもの。それは誠実である。

　　　　ビル・ゲイツ

　西沢泰生著「心がほっとする５０の物語」より