平穏な心を保つ方法

昔々、1人の修行僧が、師の元に行って言いました。

「お師匠様、私はこれ以上、この修道院にいることに耐えられません。どうか私を、もっと別の、平和で静かな修道院に行かせてください。」

それを聞いた師匠は、静かに尋ねました。

「何が問題なのだね?」

修行僧は、憤りながら、師匠に訴えました。

「ここでは、皆が私にとって害でしかありません。派閥争いをしている者や、私やあなたの陰口を言う者、一日中、他人の噂話しかしない者達ばかりです。こんなところでは、とても落ち着いて修行など出来ません。」

弟子の言葉に、熱心に耳を傾けていた師匠は、穏やかに頷き、こう言いました。

「よろしい。では、お前を、別の修道院にやることにしよう。ただ、それには一つだけ条件がある。スプーン一杯の水を汲んで、それを一滴もこぼさずに、修道院の周りを回って、再びここに帰って来ることだ。それが出来れば、お前がここを去るのを許そう。」

それを聞いた修行僧は、師匠の言い付け通り、一滴もこぼさないように、非常に注意深く水が一杯入ったスプーンを持ち、修道院の周りを回って来ました。

修行僧は目を輝かせながら、師匠に向かって言いました。

「お師匠様、やりました!私は、一滴の水もこぼさずに、ここに帰って来れました!これで私は、別の静かな修道院に行かせて頂けるのですね!」

喜びで興奮している修行僧に、師匠は微笑みながら言いました。

「よろしい。約束通り、お前が別の修道院に行くことを許そう。だがその前に、私の質問に答えてくれるかい?お前が修道院を回っている間、派閥争いをしている者達の言葉が聞こえて来たかい?」

少し考え込んだ後、修行僧は答えます。

「いいえ。お師匠様。」

師匠は言います。

「では、私やお前の陰口は聞こえて来たかい?」

「いいえ。お師匠様。」

「それでは、他人の噂話はどうだい?」

「いいえ。お師匠様。」

師匠は、優しい笑みを浮かべながら、続けます。

「お前が、確固たる目標や目的を持って、自分自身がすべきことに集中している時は、例え、周りで、誰が何を言おうと、何をしようと、それは、お前にとって、何の意味もなさない、ただの雑音に過ぎなくなると言うことに気付いたかい?自分にとって大事なことにのみ集中すれば、いかなるものも、お前を煩わせることは出来なくなるのだよ。」

ハッとする弟子に、更に師匠は続けます。

「それから、もう一つ。大事なことを覚えておきなさい。もしお前が、ここで、心の平穏を見出せないなら、どこに行こうとも、平穏を見つけることは出来ないだろう。そしてまた逆に、もしお前が、ここで、心の平穏を見出せれば、どこに行こうとも、お前の心は常に平穏で満たされるはずだ。」

 facebook Tomoko Hoeven さんより

最近の世の中では

なかなか集中することが難しいかもしれません

スマホが気になりますよね

私もそのひとりです

もっと自分に集中する時間を増やしていきましょう!

現在の気温は11度

でもあまり寒さを感じません

空気は春なんですよね!

このままゆっくりと春本番になってくれると

桜も楽しめていいですよね♪

今日も周りに振り回されず

笑顔でお過ごしください

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